鉄道を知る
D-51・787を間近に

御代田町には2本の鉄道が走っています。 一つは長野・北陸新幹線。ほとんどが地下やトンネルのため地上での姿を見る区間は少ないのですが、何箇所かで見ることができます。 もう一つは御代田駅もあるしなの鉄道。新幹線開通までは信越本線の名で親しまれ、現在も御代田の玄関口としての役割を果たしています。 また、御代田駅は、旧国鉄時代には単線でスイッチバック駅でしたが、信越本線の複線電化により、現在の場所にホームと駅舎が移動し、 スイッチバックは廃止されました。
交通記念館[D-51・787]



御代田町にはD51・787が静態保存されています。 保存されている鉄道記念館は、国鉄時代には信越線の「御代田駅」だったところ。駅そのものがスイッチバックのまん中にありました。 当時の信越線は軌道の都合上、枝分かれした部分に御代田駅ホームがあり、上り、下りとも同じ方向から列車が進入してきました。 そして方向をかえてまた出発してゆきます。この駅の線路の面影もここで見ることができます。
D51-787号データ
製造年月日 昭和18年9月29日 汽車製造株式会社
全走行キロ 昭和18年9月29日~昭和46年3月29日 187万5071㎞
御代田周辺の鉄道車両たち
C56-144蒸気機関車

小諸駅からすぐの「小諸城址懐古園」の駐車場に静態保存されています。 ヘッドライトが欠落していますが状態は良好で、雪国ならではの大型スノープロウを付けたモデルです。
C56-101蒸気機関車とキホハニ56

昭和12年三菱製作所製・C56-101蒸気機関車と自走式客車・キホハニ56。
C56-101はポニーの愛称で旧小海線(現在のJR八ヶ岳高原線)を走っていました。
大正3年小諸-中込間に開通した佐久鉄道が営業開始。
やがて国鉄小海線として統合されました。
キは気動車(ガソリンカー)、ハは三等車、ニは二等車の符号。
ホはホッパー貨車の記号ですが、この場合何を示すのか不明です。
佐久市鉄道記念物は旧中込学校(国の重要文化財)に隣接している成知公園にあります。
受付で鍵を借りてフェンスの中に入ることも可能です。
(旧)軽井沢駅舎記念館

軽井沢駅構内に信越線当時の旧軽井沢駅舎が記念館として残されて公開されています。
当時の一番線には碓氷峠がアブト式だったころの電気機関車EC40や、碓氷峠専用の電気機関車EF63-2、横川ー軽井沢間が廃線になるまで活躍していた特殊電気機関車が展示されています。
館外敷地の端には「かぶとむし」の愛称で親しまれた草軽鉄道の電気機関車デキ12も展示されています。
(旧)軽井沢駅舎記念館


「軽井沢東部小学校」にはアプト式電気機関車 ED42-2が保存されています。 この車両は1号機は「碓氷峠鉄道文化むら」車両が保管され、 また「電気機関車のある学校」としてテレビにも紹介されました。